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観る(大人のための観光ガイド)

 甲府は、武田信玄や太宰治の歴史がたどれる寺社などが多く、歴史ファンのみならず多くの人が訪れます。
 また美術館やランドマークなどもあり、見どころいっぱいの街です。
 そんな甲府を訪れる大人の旅のために、地元の者しか知らないちょっとだけ詳しい話を加えて、ご紹介します。


じっくり甲府を楽しむ大人には見逃せない観光スポット

金櫻神社

  山梨の人気の観光スポット「昇仙峡を5km超上がっていった場所に鎮座する「金櫻(かなざくら)神社」は、金峰山を御神体とした神社です。
 “水晶発祥の神社”としても知られており、金櫻神社の水晶守りは一生のお守りになると言い伝えられているほど。
 山岳信仰の霊山として崇敬された金峰山の頂上に蔵王権現がまつられ(奥宮)、それを分祀した里宮が金櫻神社です。
 江戸時代までは修験道の色が濃く、蔵王権現(修験道のご本尊)が祀られる神仏習合霊場、日本三御嶽として広く知られ、隆盛を極めました。
 江戸時代初期には甲府城主の祈願所にもなり、修験者・武士から崇拝され、数々の奉納を受けています。

 社伝によれば、第十代崇神天皇の御代(約2000年前)、各地に疫病が蔓延した折、諸国に神を祀って悪疫退散と万民息災の祈願をし、甲斐の国においては金峰山山頂に御祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったのが起源となるとのこと。

 お祀りされているご祭神は、少彦名命(すくなひこなのみこと)をはじめとして、須佐之男命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむぢのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の5柱。
 
 御神体は高さ20メートルもある 花崗岩の五丈岩。 御神宝はこの地で発掘され磨き出された水晶「火の玉・水の玉」。
 ご本殿の“昇り龍・降り龍”も必見です。水晶を抱き、柱に巻き付く龍の彫刻はとても見応えがあります。もともと「金櫻神社」ご本殿の龍は、左甚五郎によるものでしたが、1955(昭和30)年に起きた火災により、残念ながらご本殿とともに昇り龍・降り龍も焼失してしまったのです。後に復元された「昇・降竜」が奉納されており、どちらも当社に縁の深い水晶を尾に絡ませています。

 また、現在では桜の名所としても知られ、4月下旬から5月上旬には、シダレザクラやヤエザクラなど、たくさんの桜が楽しめます。
 中でも有名なのが、当社の名前の由来でもある御神木の「金櫻」(種類は鬱金桜) は古くから民謡に唄われている「金の成る木の金櫻」として崇められている「鬱近(うこん)の桜」です。
 「うこん」とは帝の御召物の色とされ、この染料となる植物の名からつけられたと考えられています。
 4月下旬から5月上旬に淡い黄色、黄金色の花が咲く、珍しい桜が満開となり、この季節にこの櫻を拝み水晶のお守りをうけると一生涯金運に恵まれ、厄難解除のご神徳をうけられるものと全国各地からの参拝者で賑わっています。

 また、本殿だけでお帰りにならないように。
 金櫻神社に訪れたらぜひとも見ていただきたいものの一つに、鳥居から拝殿をつなぐ長い石段の脇に生い茂っている「杉の群」(甲府市指定文化財・天然記念物)があります。樹齢は推定800年から千数百年とされており、大きいものはその根回りは10mを超えています。まさしくこの杉に囲まれた地はパワースポットといえるでしょう。
 途中には、末社が三社(水神社・稲荷社・秋葉社)鎮座していますので、あわせてお参りされると良いでしょう。
 

詳細情報
名称 金櫻神社
住所 〒400-1218 山梨県甲府市御岳町2347
アクセス JR中央線「甲府駅」から車で30分。
中央道「韮崎IC」から約30分。
甲府昭和ICから約45分。


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