新選組ゆかりの地
新選組の故郷を巡る:日野新選組ゆかりの地一日散策コース
高幡不動尊から日野宿へ、激動の幕末を駆け抜けた若者たちの足跡を辿る
コース概要
このコースーは、京王線高幡不動駅からスタートし、新選組の精神的支柱であった高幡不動尊金剛寺、そして土方歳三、近藤勇、井上源三郎をはじめとする隊士たちの青春時代を育んだ日野の地を巡ります。新選組の結成から戊辰戦争まで、彼らの生きた時代背景や人となりを感じられるよう、史跡、資料館、ゆかりの地を効率的に巡るコースを設定しました。
【重要】土方歳三記念館・井上源三郎資料館の開館日について
両資料館は、原則として毎月第1・第3日曜日のみ開館しています。ご訪問の際は、事前に各資料館の公式サイトで開館日をご確認ください。本ツアーは、これらの資料館が開館していることを前提とした「理想的な」計画となります。
コース行程(所要時間:約8時間 ※移動・見学・休憩時間含む)
【スタート】京王線高幡不動駅
駅構内にも高幡不動尊の案内があります。
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高幡不動尊金剛寺(約90分)
見どころ: 仁王門・五重塔、関東三大不動の一つである不動堂、奥殿・大日堂(新選組関連資料や土方歳三の位牌を展示)、新選組資料館、土方歳三像、隊士たちが稽古に励んだと伝わる不動ヶ岡。
ポイント: 新選組の精神的なよりどころであり、土方歳三の菩提寺でもあります。じっくりと時間をかけて見学し、彼らがここで何を学んだのか、何を誓ったのかを想像してみましょう。
【移動】高幡不動尊金剛寺から土方歳三記念館へ(徒歩約15分、または多摩モノレールで万願寺駅まで1駅・徒歩約2分)
高幡不動駅から多摩モノレールに乗車し、万願寺駅で下車するのが最も効率的です。
土方歳三記念館(約60分)
見どころ: 土方歳三の生家跡に建てられた私設資料館。愛用の刀「和泉守兼定」、書簡、写真など、歳三ゆかりの貴重な品々が展示されています。
ポイント: 土方歳三の人間像に深く迫ることができる場所です。彼の生きた証を間近で感じてみましょう。
【注意】開館日をご確認ください。
【移動】土方歳三記念館から石田寺へ(徒歩約8分)
土方歳三記念館からほど近い場所にあります。
石田寺(せきでんじ)(約30分)
見どころ: 土方歳三の墓(供養塔)がある寺院。土方歳三の生まれた石田村にあり、彼の故郷を感じられる場所です。
ポイント: 土方歳三の魂が眠る場所として、静かに手を合わせ、彼に思いを馳せてみましょう。
【移動】石田寺から日野宿本陣へ(徒歩約30分、または万願寺駅からモノレールで高幡不動駅に戻り、京王線で日野駅へ移動し、日野宿本陣へ向かう)
石田寺から日野宿本陣までは少し距離があります。モノレールと電車を乗り継ぐか、時間に余裕があればウォーキングも可能です。
【昼食・休憩】日野宿周辺(約60分)
日野宿周辺には飲食店がいくつかあります。地元の食事を楽しむのも良いでしょう。
日野宿本陣(約60分)
見どころ: 江戸時代後期に建てられた母屋・書院、土方歳三資料室(歳三が使用したとされる刀や書簡などを展示)、佐藤彦五郎資料館(日野宿の名主であり、天然理心流の道場を開いた佐藤彦五郎の資料を展示)。
ポイント: 新選組隊士たちの青春の舞台となった場所。彼らがここでどのような交流をし、どのような夢を語り合ったのか、思いを馳せてみましょう。
【移動】日野宿本陣から井上源三郎資料館へ(徒歩約5分)
井上源三郎資料館(約45分)
見どころ: 新選組六番隊組長・井上源三郎の生家に建つ資料館。井上家から発見された貴重な資料が展示されており、源三郎の人柄や新選組隊士としての活躍を知ることができます。
ポイント: 新選組を支えた縁の下の力持ち、井上源三郎の生涯に触れることができる貴重な場所です。
【注意】開館日をご確認ください。
日野宿交流館(約30分)
見どころ: 日野宿の歴史や文化、新選組に関する情報発信拠点。資料展示やイベントなども行われています。休憩スペースとしても利用できます。
ポイント: 新選組の活動拠点の一つであった日野宿の全体像を理解するのに役立ちます。
【移動】日野宿交流館から大昌寺へ(徒歩約5分)
日野宿本陣や井上源三郎資料館からも近く、JR日野駅へ向かう途中に立ち寄れます。
大昌寺(だいしょうじ)(約30分)
見どころ: 新選組の育ての親として知られる佐藤俊正(彦五郎)や佐藤道場で天然理心流を学び、土方歳三らと浪士隊に参加した狂歌師の玉川居祐翁(中村太吉)など、日野にゆかりのある人物たちのお墓が境内に設けられています。
ポイント: 新選組を陰で支えた人々の存在を感じられる場所です。中央の大きな墓石に、佐藤家の家紋「源氏車」が彫られています。その左隣に、小さな墓碑群があり、最前列が佐藤彦五郎と妻・ノブ(土方歳三の姉)の墓です。新選組を支えた最大の功労者だといえる二人の墓所は、聖地巡礼をするなら外せないでしょう。
宝泉寺(約30分)
見どころ: この宝泉寺は、井上源三郎の菩薩寺です。静かな庭園の真ん中に、井上源三郎之碑があります。さらに奥に歩いて行くと井上家の墓が十以上固まってありますが、その中に「誠願元忠居士」と刻まれた墓石があり、その裏側には(俗名 井上源三郎一武 新選組六番隊長 慶応四年一月四日鳥羽伏見の戦いの折淀千両松にて戦死)とあります。
ポイント: 土方歳三の故郷を感じられる場所。静かに手を合わせ、激動の時代を生きた彼らの魂に思いを馳せてみましょう。
【移動】宝泉寺から八坂神社へ(徒歩約15分)
JR中央線日野駅を挟んで、宝泉寺とは逆方向に進みます。
八坂神社(約30分)
見どころ: 近藤勇、土方歳三、沖田総司らが集まり、新選組結成を誓い合ったとされる場所の一つ。境内には二人の像や天然理心流の奉納額が残されています。この奉納額には、後に新選組の中心となる多くの隊士たちの名前が記されています。天然理心流四代目宗家を継承した嶋崎(近藤)勇をはじめ、若くして天才剣士と謳われた沖田惣次郎(総司)、そして日野宿の名主であり、多摩地域の天然理心流を支えた佐藤彦五郎、新選組六番隊組長となる井上源三郎、その兄の井上松五郎など、日野宿ゆかりの天然理心流門人二十三人の名前が連ねられています。
ポイント: 新選組の原点ともいえる場所。ここで彼らが何を誓い、どのような未来を描いたのか、想像力を掻き立てられます。
新選組ふるさと歴史館(約60分)
見どころ: 新選組に関する資料が豊富に展示されています。屯所があった京都・壬生の旧前川邸の図面や、新選組最後の隊長・相馬主殿(主計)の手記「贈友談話」、近藤勇が最初の目的を果たすために京都に残ると決めたときに書いた「志大略相認書」のレプリカなど日野市所蔵の貴重な史料は必見で、新選組がどのような役割を担っていたのかなど詳しく学べます。
ポイント: 新選組研究の最先端に触れることができる場所です。彼らの足跡を辿ってきた総仕上げとして、ここで知識を深めましょう。
【ゴール】JR日野駅
●駅前には新選組のモニュメントや、土方歳三の銅像もありますので、最後に立ち寄るのも良いでしょう。
●このコースガイドで大まかな位置関係を把握し、移動の順序を確認してください。
●各移動時には、スマートフォンなどの地図アプリ(Google マップなど)に目的地を入力し、経路案内を利用すると迷うことなくスムーズに移動できます。特に、高幡不動エリアから日野宿エリアへの移動や、日野宿エリア内の細かな移動で役立ちます。
この詳細な散策計画が、あなたの新選組ゆかりの地巡りの素晴らしい一日となることを願っています。
どうぞ充実した旅をお楽しみください!