駿河国(現在の静岡県中部・東部)と遠江国(現在の静岡県西部)は、武田信玄が天下統一の夢を追う中で、軍事と外交の面で深く関わった地域です。この地には、信玄の戦略的な思考と、その冷徹な決断を物語る史跡が数多く残されています。

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その他の国武田信玄公ゆかりの地は、甲斐、信濃、駿河といった主要な領国以外にも、彼の信仰心や人柄、そして死後にまつわる伝承として、日本各地に点在しています。ここでは、信玄の信仰や人となりを物語る場所、特に高野山と温泉・隠し湯伝説に焦点を当ててご紹介します。

高野山(和歌山県)

高野山は、真言密教の聖地として知られ、多くの戦国武将たちが信仰を寄せていました。武田信玄もまた高野山を深く崇敬し、寺領の寄進や、戦で討ち取った敵兵の供養を行いました。

信玄の隠し湯伝説

武田信玄は、家臣や自身の傷を癒すために、各地の温泉を開発し、秘匿したという伝説が数多く残っています。これらの温泉は「信玄の隠し湯」と呼ばれ、現在も多くの温泉地でその伝説が語り継がれています。