奈良県磯城郡田原本町



 吉備津彦命(きびつひこのみこと)の出身地と伝わっています。

 奈良県磯城郡田原本町には多くの史跡が点在しています。
 中でも唐子・鍵遺跡は弥生時代の大環濠集落です。かつて,田原本町は桃の産地でした。
 ここに第7代孝霊天皇の宮である黒田廬戸宮 (くろだのいほどのみや)がありました。
 吉備津彦命は孝霊天皇の皇子ですから,この宮で生まれ育ったと推測されます。

 成人後ここから西に向かい吉備を平定したとされていることから,この地を「桃太郎発祥の地」としています。
 今も残るゆかりの場所として、黒田廬戸宮跡に建てられたとされる法楽寺があり、その境内には「黒田盧戸宮跡」の石碑が建てられています。

 また、孝霊天皇を祭る孝霊神社は、明治までは法楽寺の境内にありました
 古事記・日本書紀には、吉備津彦命らが吉備国や山陽道を平定したと記されており、さらに田原本町には川上から男の子が流れ着いて、播磨の方へ向かって神様になったという伝承も残っているそうです